F1GP 第7戦 モナコGP
前日の予選でポールポジションを獲得したミハエルだったが、予選で故意にマシンを止めアタック中だった他のドライバーたちのフライングラップを邪魔したと判断され、ポールポジションを剥奪。アロンソがポールシッターとなり、ウエーバーがフロントローに並ぶことに。また、5番手タイムを出していたフィジケラも、故意にしたことではないとは認められているものの、フライングラップのクルサードをブロックしたとしてペナルティーを受け、予選のベスト3のタイムを抹消されたため、9番手グリッドからのスタートとなった。
レース序盤は3周目にライコネンがウエーバーを抜き2番手に浮上。ファステストラップをマークするなど速さをみせる。しかしアロンソも同様に1分15秒671のタイムを出してここまでで唯一の15秒台をマークしながら、追い上げを許さず両マシンの差は0.7〜0.9秒の差、ウエーバーとの差は2.2秒。
対照的に20周目あたりになると5番手バリチェロ以下のマシンはアロンソに40秒以上もの差を拡げられる。21周目、4番手を走るモントーヤが上位陣の中でいち早く1回目のピット。このあたりから他の上位陣もピットインを行ない、翌周にライコネン、23周目にロズベルグ、24周目にアロンソとウエーバー、27周目にフィジケラが1回目のピットインを行っている。
37周目のトップ10はアロンソ、ライコネン、ウエーバー、モントーヤ、バリチェロ、トゥルーリ、クリエン、ハイドフェルド、ラルフ、リウッツィという順位。アロンソとライコネンとの差は0.4秒、少しウエーバーが遅れる形となった。
42周目に入ると5番手を走っていたバリチェロと6番手を走っていたトゥルーリが同時に1回目のピットイン。トゥルーリが先に作業を終えたが、ホンダも素早い作業で先行を許さず順位はそのままで復帰。
47周目に入るとそれまで3番手を走っていたウエーバーが1コーナーで白煙を上げてストップ。これによりセーフティカーが導入。各マシンセーフティカーに先導され走行を続ける中、今度はライコネンが50周目に白煙を上げてストップ。アロンソとトップ争いを繰り広げていたライコネンは、木曜のフリー走行に続きマシントラブルに見舞われる不運な結果。
52周目にセーフティカーが戻った時のトップ10はアロンソ、モントーヤ、バリチェロ、トゥルーリ、クリエン、クルサード、シューマッハー、フィジケラ、ハイドフェルド、ラルフというオーダー。バリチェロは3番手にジャンプアップを果たし表彰台圏内。トヨタのトゥルーリも4番手と表彰台獲得に向かっていた。
レース終盤はアロンソが独走状態、61周目には2番手を走るモントーヤとの差を約15秒、3番手バリチェロとの差を約30秒に拡げていく。
65周目に入るとバリチェロがピットロードの速度違反で痛恨のドライブスルーペナルティ。これによりトゥルーリが3番手に浮上した。
レースはアロンソの独走状態、74周目には2番手を走るモントーヤとの差を15.1秒とし周回を重ねるたびに差を拡げた。アロンソはそのまま78周を完璧に走りきりトップでチェッカーを受け今季4勝目、モナコでの初の表彰台を勝利で飾った。2位はモントーヤ、3位クルサード、4位バリチェロ、5位M.シューマッハー、6位フィジケラ、7位ハイドフェルド、8位R.シューマッハー、9位マッサ、10位リウッツィというトップ10だった。
3番手を走行していたトゥルーリは73周目に1コーナー先の登り坂でストップ。表彰台獲得を逃してしまった。それに対して最後尾からスタートしたM.シューマッハーが怒涛の追い上げで5位入賞を果たしている。