F1GP 第2戦 マレーシアGP at セパン・インターナショナル・サーキット

今週はエンジンにとって最大の難所である灼熱の地、マレーシアでの戦い。
今週も現地で観戦ですが、暑いの一言…
新エンジンとなって各チーム、信頼性に問題を抱えている様子。フェラーリエンジンは、レッドブルに搭載しているエンジンを含め全4基中3基は交換をいう事になっている。クルサードバーレーンではフィニッシュライン通過後に停止し、グリッド降格のペナルティ対象。フェラーリのマッサは2度のエンジン交換で最後尾グリッドがほぼ確定。同僚ミハエルも11番手以降が確定。そんな中、コスワースエンジンが比較的安定し、マクラーレンも開幕前に騒がれたほどの弱みを見せない。では、今週もレースを振り返ってみようかなと。

  1. レース内容

スコールが頭をよぎる様な雲の下、各車一斉にスタート。最も良いスタートを決めたのはルノーアロンソマクラーレン2台を抜き1コーナーのエントリーでけん制しあうウィリアムズの2台をパス。瞬く間に表彰台を視野に入れる。しかし、その後方では、クリエンが左フロントタイヤを破損しピットイン。上位陣では、キミがターン5エントリーでバランスを崩したのか、ターン5直後のストレートでマシンのリアが左右に激しく振られ、リアをタイヤウォールにヒットさせ、マシンを降りてしまう。
 レース序盤はフィジケラが好タイムを連発し、マージンを稼いでいく。その数周後、ロズベルグがエンジンから火を噴きリタイヤ。14週目にはロズベルグの僚友、ウェーバーも同様のトラブルでリタイヤを喫す。予選では好調だったコスワースエンジンだが、やはり灼熱のセパンには一歩足りなかったようだ。
 レースも終盤に突入し、残り15周のところでトップを走行していたフィジケラと、2番手のバトンが同時に2回目のピットイン。その間、まだ1回しかピットストップを行っていないアロンソがトップとなり、フィジケラは2番手、バトンはモントーヤの後ろの4番手でコースに復帰した。2周後、トップを走行していたアロンソも2回目のピットイン。3番手を走るバトンとの間隔が注目されるアロンソは6.4秒と素早いピット作業でバトンの前に出ることに見事成功。
 レースはそのままフィジケラが独走を続けトップでゴールし、昨年のオーストラリアGP以来となる通算3勝目を挙げた。2位はアロンソ、3位バトン、4位モントーヤ、5位マッサ、6位M.シューマッハー、7位ビルヌーブ、8位R.シューマッハー、9位ヤルノ・トゥルーリ、10位バリチェロというトップ10。

  1. 総評

キミのリタイヤ原因が非常に気にかかる状況ではあります。ルノーはチャンピオンチームらしい完璧と言えるレース内容で、ピットストップも見事。フェラーリはエンジン交換でのペナルティを受けたものの、4,5位でのフィニッシュは立派。だが、各チーム、エンジンの信頼性の確保はどのチームもまだ十分に出来ていると言えない。780Km程度のマイレージで壊れるようでは、厳しい戦いになってしまうだろう。