F1GP 第10戦 アメリカGP

昨年、ミシュランユーザーのボイコットにより、ブリヂストンユーザーのわずか6台のみのレースとなったこのアメリカGP。ミシュランのリベンジとも言われた今年のGPは蓋を開けてみればブリヂストンの圧勝ムード。アロンソの連続PPをミハエルが文句なしのラップで途絶えさせ、僚友マッサもルノーを凌駕するアタック。一方、ミシュランユーザーは戦略での逆転を測るべく、搭載燃料を多めに設定しピットストップでの逆転を狙うようだ。
トゥルーリはピットレーンスタート、ロズベルグは車重チェックを怠り予選タイム取り消し、リウッツィはエンジン交換でペナルティというように、スタート前からなにやら一波乱起きそうな様相を呈していました。

73周で争われるレースは、スタート直後の1コーナーで7台を含む多重クラッシュ。モントーヤが僚友ライコネンのリアに突っ込みバランスを失ったライコネンのマシンがスピンし多重クラッシュに発展。マクラーレンは1周も出来ずにモータースポーツの聖地から姿を消す事となった。この事故でSCカーが導入されバトンがガレージイン。サバイバルレースとなった。ヴィルヌーヴもエンジントラブルで姿を消す。

1回目のピットストップを終え、ミハエルがマッサを交わしトップに。4度目のピットストップに入ったアルバースがマシンを降り、これで残り10台。55周目にピットインした宿敵アロンソは作業にてこずり、タイムロス。この間隙を付いたラルフがアロンソの前に出た。これで順位はミハエル、マッサ、フィジケラトゥルーリ、ラルフ、アロンソバリチェロクルサードのトップ8に変わる。しかし、ラルフがスローダウン。フィジケラとの表彰台争いをしていた最中の出来事だった。

トップを独走するミハエルは、危なげない走りでトップチェッカー。今季3勝目、通算87勝目をマーク。マッサも2位に入って、フェラーリは昨年のアメリカGP以来となる1-2フィニッシュ。ブリヂストンも久々の完勝でF1通算98勝目。

出走22台中、完走9台というサバイバルレースとなった今年のアメリカGP。北米大陸を後にしたF1サーカスは再びヨーロッパに舞い戻り、次戦は第11戦フランスGPに臨む。開幕は7月14日(金)