F1 第8戦 イギリスGP

恵まれた天気の元、伝統のシルバーストンの戦いの火蓋が切って落とされた。スタート直後、ラルフのリアにスコット・スピードが突っ込みバランスを失ったラルフにウェバーが突っ込みラルフとウェバーがリタイア。マシン撤収の為、SCが導入された。9周目、バトンのマシンから白煙が噴き上がり、スピンしてグラベルに乗り上げる。母国グランプリに臨んだバトンだが、公式予選では1次予選で脱落、決勝もレース序盤でリタイアと散々な結果。アロンソは独走し、後方との差は約12秒まで広がった。ライコネンシューマッハは1秒の差に留まり、2回目のピットストップが両者の勝負となる。41周目にピットに戻ったシューマッハは、直後のアウトラップで第2セクター、第3セクターのファステストを叩き出し、翌周にピットインしたライコネンを交わすことに成功。しかしアロンソとの差は大きく、2番手でチェッカーを受けた。4番手のフィジケラは、ファイナルラップまで前方のライッコネンに迫るが、決定的なチャンスはなし。

無線ではフィジケラライコネンに去年の鈴鹿の借りを返せだの言ってましたけど、ライコネンフィジケラ如き荷抜けるドライバーじゃないです。全体的に見て、かなり完走率の高いレースでした。そういえば、オーストラリア人のウェバーはサッカーは4:0でオーストラリアと言ってました(笑)

短評
ドライバー部門
アロンソライコネンが後続の蓋をしてくれた影響で終始安定したレース。今のところ弱点は見つからない。
ミハエル:ライコネンに蓋をされてしまったが、もし、パス出来ていたとしても、アロンソに付いていけたかは疑問。
ライコネン:やはりレースではペースアップに苦しみアロンソを追えるだけのスピードは持っていない。

コンストラクター部門
ルノー:誰もが認めざるを得ない磐石なマシン。トラブルも殆ど無く壊れないマシン。
フェラーリルノーには引け劣る感じは否めないが、マシンの戦闘力はかなり高まってきているし、ブリヂストンタイヤの性能も期待できるし、今後もルノーを追い続けるだろう。
マクラーレン:ゼロキールはセッティングの幅が狭まりやや苦しい感じ。メルセデスエンジンの不安は未だに残り、ストレートエンドのスピードが出ない限りは苦しい戦いが続く。ただ、シーズン序盤に比べれば良くなってきている。