F1 第8戦 イギリスGP at シルバーストンサーキットサーキット

shin08032006-06-10

2週前のモナコから一転、F1屈指の高速サーキットでの音速バトルが展開されるここ、イギリスはシルバーストン。フリー走行から各チームのドライバーとも条件の悪い路面と風に悩まされ思うような周回をこなせず、セットアップを見出せないでいた。公式予選はW杯のイングランド戦を考慮し、予定より早い12時半に開始された。
 第1セッション、トップチームが順調にタイムを伸ばしていく中、TOYOTAトゥルーリがピットロードでエンジンブロー。これにより敗退が確定。その他にも、バトンが1度しかタイムアタックをせず、タイムも伸び悩み敗退が確定。これにより、敗退が確定した6台中4台が日本関係のチームとなった。
 第2セッションでもチーム力の差が明らかになりいつもは第1で姿を消していたトロ・ロッソ、ミッドランド陣営は21秒を割り込めず、終了間際、クルサードも伸び悩みTOYOTAのラルフに交わされ敗退が決定した。
 最終セッションでは、新旧王者に銀河帝国のエース・ライコネンがつける展開。10分を切る辺りまで周回し、1度目のタイヤ交換。ミハエルが20秒台に乗せ、コンマ04秒差でアロンソが続く。上位4台がルノーフェラーリに独占されるが、ライッコネンが1'21.296で3番手。すかさず2度目のタイヤ交換を行い、最後のアタックに賭ける各チーム。1回目のニュータイヤでの勝負はミハエルが競り勝ったが、今回はアロンソが1'20.253をマーク。ミハエルは自己ベストを1'20.574まで更新するが及ばず。終了間際、ライコネンが1'20.397を叩き出し、ルノーフェラーリの間の2番グリッドでチェッカーを受けている。

予選後の記者会見ではミハエルが自信満々の発言。ミハエルは相当量のガソリンを積んでのスタートの様子。グリップの良い奇数グリッドからのスタートも魅力。一方、ライコネンは今シーズン初のフロントローからのスタート。モナコでのレースはエンジン特性によるものだと言われる事もあったが、今回、高速サーキットでフロントローに入った事で復活のきっかけと得る事になるだろう。マクラーレンはMP4-21の改良型を投入している事もあり、ホームグランプリでの復活に大いに期待される。