F1GP 第9戦 アメリカGP

ミシュランタイヤユーザーチームからのコメントが発表されました。やはり概ね、タイヤ構造の安全性の欠如を理由としての棄権という形のリタイヤを言う事です。ヨーロッパGPのライコネンの事故を受けたマクラーレンが出走しなかったのは大方予想はしていたのですが、ルノーまでもが出走しなかったのはちょっと予想外の事態でした。ルノーにとっては欧州GPは2戦連続でノーポイントとなり、ちょっと後味の悪いアメリカGPとなったことでしょう。次戦のフランスGPには全10チームの20台がが熾烈なポイント争いが見れることを期待します。そうそう、ジョーダンはこれが最後のポイント獲得かもしれないので、しっかり喜んで下さい(笑)さらに、FIAからミシュランに対する声明が発表され、今後にも後を引く結果となってしまいそう。詳細は以下…

アメリカGP決勝に出走しなかったミシュランユーザーの全7チームは、FIAモータースポーツ評議会の公聴会に召集されることになった。
インディアナポリス・モータースピードウェイにおいて、金曜フリー走行中、トヨタラルフ・シューマッハーがタイヤトラブルによるアクシデントに見舞われた。ミシュランはそのタイヤトラブルの原因を究明できず、また同じようなアクシデントが起きないという保証はできないとして、供給先であるルノーマクラーレン、ウイリアムズ、トヨタレッドブル・レーシングザウバー、BARの全7チームに、決勝レースの出走取り止めを勧告した。
何とか解決策を見出そうと、スタート直前までFIAミシュラン、チームらによる協議が行われた。最終コーナーであるターン13の直前にシケインを急造するという意見や、ミシュランが新たに持ち込んだ別のタイヤで決勝レースに臨むという意見が出されたが、最後まで最善策を見出せなかった。そのため、ウォームアップラップを終えた後、ミシュランユーザーの14台はピットに戻ってレースをリタイアすることとなり、わずか6台による前代未聞のレースがスタートした。
この結果、ミシュランユーザー、全7チームが公聴会へ召集された。ウイリアムズ代表のフランク・ウイリアムズがロイター通信に語ったところによると、ミシュランユーザーの7チームは“コンペティションの面白みを奪い去る不利益な行為”を行ったというのが、召集の理由だという。
ヨーロッパGPでは、リードしていたマクラーレンキミ・ライコネンが、タイヤに起因するトラブルによって、最終ラップでクラッシュを喫した。FIAはその直後、タイヤを酷使しすぎることに対して、全10チームに警告を与えていた。
公聴会は6月29日にパリで行われる予定だ。