Motor Sports
なんだか先週はF1の話題がいくつか噴出しましたね。
- BMW撤退!?
ドイツの週刊誌シュピーゲル(電子版)は13日、独自動車大手BMWが、今季限りで自動車レースのF1世界選手権シリーズから撤退することを検討していると報じた。成績不振によるイメージダウンへの懸念が理由という。
同社幹部は同誌に対し、「撤退の公算は大きい」と語った。今後、取締役会で協議されるという。
BMWは年間2億ユーロ(約270億円)以上をF1に投資しているが、ウィリアムズBMWに所属する2人のドライバーは現在総合6位と10位。コンストラクターズ(製造者部門)でも4位と、本業のライバルでもあるルノーやトヨタ、マクラーレン・メルセデスに後れを取っている。
撤退だとしたら、ウィリアムズのエンジン供給元はどこに??かつてはルノーと組んでいたり…ひょっとしたらホンダとか有り得そう。
フェラーリが2006年からカスタマーエンジンの供給先を、ザウバーからレッドブルに変更することが明らかになったが、その結果、レッドブル・レーシングがミシュラン・タイヤからブリヂストン・タイヤに転向するのかどうかという点に関心が集まっている。
フェラーリ以外のブリヂストン・タイヤユーザーが、ジョーダン・トヨタとミナルディだけとあって、ブリヂストンの開発プログラムは事実上、すべてがフェラーリに掛かっているといってもいい。タイヤ供給図の均衡を取り戻すため、フェラーリがレッドブルに転向を求めるのは道理にかなった話といえる。
もう一つの問題は、F1と、マニュファクチャラーが立ち上げを計画している新シリーズとの分裂だ。バーニー・エクレストンが運営するF1シリーズと、2008年以降の契約を交わしているのはフェラーリだけとなっている。レッドブルがこれに続き、F1への長期参加を決断するかどうかが注目される。
- セナの死を巡る再審準備の終了を要請
11年前に起こった伝説のF1ドライバー、アイルトン・セナの事故死を巡り、パトリック・ヘッドとエイドリアン・ニューエイの責任について追求してきたイタリア検察の検事総長が、ふたりに対する法的手続きを終了するように要請したようだ。
セナは、ウイリアムズに移籍して3戦目となった1994年のサンマリノGPで、タンブレロコーナーを高速で直進し、バリヤに激しく衝突、帰らぬ人となった。その前の予選2日目には、シムテックのローランド・ラッツェンバーガーが事故死し、さらに初日には、ルーベンス・バリチェロのマシンが宙に待って危うく命を落としかけるなど、94年のサンマリノGPはF1史上最も憂鬱な週末となった。
セナの死を巡り、イタリアの検察当局は、当時ウイリアムズのテクニカルディレクターだったへッドとチーフデザイナーのニューエイを業務上過失致死の疑いで起訴したが、ふたりは1997年の下級審、99年の控訴審でいずれも無罪判決を受けた。その後、検察側は最高裁に上告した。
上告を受け、イタリアの最高裁判所は2003年、「重大な過失」とされてきた点を巡り、解明されていない点があるとして再審理を認めた。しかし、イタリアのニュースエージェンシー「ansa.it」によると、検事総長は事故からあまりにも長い月日が経っており、ヘッドとニューエイを有罪に追い込むのは不可能であるため、再審準備の終了を要請したという。
ウイリアムズはこれまで、セナの死に関し、一貫して無罪を主張してきた。
セナが亡くなって早11年、マクラーレン・ホンダ時代の黄金期を築いた伝説的ドライバーでした。事故の原因はハンドルが抜けたとか色々説がありますが、どれが真実なのかは彼のみが知る事なのですね。あの頃とは、マシンフォルムも大幅に変わりスマートなマシンとなりましたね。今は、このような死亡事故が起こらない事を祈るばかりです。
マクラーレン・メルセデスは現地時間(以下、現地時間)16日、F1第6戦モナコGP(5月22日決勝)において、アレックス・ブルツをサードドライバーとして起用することを発表した。
前戦スペインGPでは、キミ・ライコネンがポール・トゥ・ウィンを飾り、ルノーの開幕からの連勝を『4』で止めたマクラーレン・メルセデス。グランプリ後には南フランスのポール・リカールにおいて3日間のテストを実施したが、3日目にはA.ブルツがポール・リカールで最もスピードの出る箇所でマシンコントロールを失ってクラッシュ。BBC(英国放送協会)は、このクラッシュを「速度は270km/h」に達していたと伝えるなど、A.ブルツの怪我が心配されたが、幸いにも大事に至らず。モナコでは第3戦バーレーンGP以来のサードドライバーを務めることとなった。
マクラーレン・メルセデスは今週末に行なわれるモナコGPにおいて、キミ・ライコネン、ファン-パブロ.モントーヤという、2003年に優勝争いを繰り広げた両ドライバーを擁し、スペインGPに続く連勝を目指す。